【TEDTalks】社会運動はどうやって起こすか

動画:
How to Start a Movement? Leadership Lessons from Dancing Guy

TEDで私たちはリーダーシップや社会をいかに動かすかという話をよくしていますが、これから、たった3分の間に社会的な運動が起きる様をご覧いただき、そこから教訓を引き出そうと思います。

最初にリーダーが勇気をもって突出し、嘲笑される必要があります。でも彼に習うのはすごく簡単です。ここで最初のフォロワーが重要な役割を担っています。みんなにどう従えばいいか示すのです。リーダーが彼を対等に扱うのを見てください。今やリーダー1人ではありません。複数になったのです。友達に声をかけていますね。最初のフォロワーというのは、過小評価されていますが、実はリーダーシップの一形態なのです。こんな風に目立つだけでも勇気がいります。最初のフォロワーの存在が、1人のバカをリーダーへと変えるのです。(笑) (拍手)

2番目のフォロワーが現れました。今や1人のバカでも、2人のバカでもありません。3人というのは集団であり、集団というのはニュースになります。だから運動が公のものとなります。リーダーだけでなくフォロワーの姿が重要なのです。新たなフォロワーたちはリーダーではなく、フォロワーを真似るものだからです。さらに2人が加わり、すぐ後に3人が加わりました。今や勢いが付いています。ティッピングポイントに達して1つの運動になったのです。

多くの人が加わるほどリスクは小さくなります。どうしようか決めかねていた人達も、今や加わらない理由はなくなりました。もう目立つことはありません。笑われることもありません。急げばコア集団に入れるかも。(笑) この後しばらくは、みんな集団に入ろうとします。加わらない方がかえってバカにされるからです。これが運動の起こし方です。

教訓をおさらいしましょう。まず、彼のように1人裸で踊るタイプの人は、最初の何人かのフォロワーを対等に扱う大切さを覚えておいてください。肝心なのは自分ではなく運動だということです。でも、もっと大きな教訓があります。お気づきになったでしょうか? 最大の教訓は、リーダーシップが過大評価されているということです。確かにあの裸の男が最初でした。彼には功績があります。でも1人のバカをリーダーに変えたのは、最初のフォロワーだったのです。全員がリーダーになるべきだとよく言いますが、それは効果的ではありません。本当に運動を起こそうと思うなら、ついて行く勇気を持ち、他の人達にもその方法を示すことです。スゴイことをしている孤独なバカを見つけたら、立ち上がって参加する最初の人間となる勇気を持ってください。ここTEDはそのための最高の場所です。どうもありがとうございました。(拍手)

関連の書き起こし