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放射能で広がる異変~子どもたちに何が起きているか

OurPlanetTVの白石章です。ContAct、今日の特集は、「放射能で広がる危険」
福島第一原発の事故から、4ヶ月がたち健康の不安を訴える人が増えています。
そこで、OurPlanetTVでは周囲で起きている様々な異変について報告をしてほしいと呼びかけました。
今、ここにありますのがですね、市民の皆さんから寄せられた報告の数、こんなにたくさんあるんですけれども、
これらが果たして放射能と関係があるのか、また子供たちにいま何が起きているのかお伝えします。
では特集の前に、市民の視点に立って選んだ一週間のニュースをお伝えします。

東日本大震災の被災地で、支援活動を行っているNPOなどでつくる東日本大震災支援全国ネットワークは11日、
変化する現地ニーズを的確に把握し、より良い支援につなげることを目的に、第一回目の震災ボランティア、NPOなどによる
提案準備会合を東京都内で開催しました。同ネットワークは4月以降、毎月1回程度、政府機関との定例連絡会議を開催してきました。
新たな会議は、ボランティアやNPO同士が直接顔を合わせ意見交換する必要があるとして企画されたもので、
ジェンダーの視点を取り入れた支援の在り方や、災害ボランティアセンターとNPOとの連携についてグループごとに話し合いました。
議論された課題や対策は、次回の政府との連絡会で問題提起することにしています。

国際的な環境NGO、グリンピースジャパンのメンバー二人が、調査捕鯨船の船員らが自宅に送ったクジラ肉を運送会社から持ち去ったとして、
窃盗と建造物侵入の罪に問われた事件で、仙台高等裁判所は12日、懲役1年、執行猶予3年の有罪とした一審の判決を維持し、
被告側の控訴を棄却する判決を言い渡しました。グリンピース側は、クジラ肉を持ちだしたのは、船員らによる横領を告発するための
正当な行為であり、調査捕鯨の実態を明らかにするために行ったとして無罪を主張していました。

放射能汚染の影響を心配する保護者や市民団体などが集まり12日、子供たちを放射能から守る全国ネットワークを結成しました。
都内で開かれた集会には、福島県をはじめ、全国各地から約500人が詰めかけ、各地の課題や取り組みを話し合いました。
ネットワークでは今後、各地で連携をとりながら、線量の低い地域への疎開や、学校給食の安全確保などについて取り組むことにしています。

白石「はい、以上ニュースをお伝えしました。では、特集です。
放射能で広がる異変、今子供たちに何が起きているのか、ゲストは今、ニュースの中でもご紹介しました、
子供たちを放射能から守る全国ネットワークの発足の影の立役者でもいらっしゃいます、
NPO法人の「チェルノブイリへのかけ橋」代表の野呂美加さんです。よろしくお願いいたします。」

野呂「よろしくお願いいたします。」

白石「野呂さんは、今回本当に全国的にいろいろなお話し会などをされているんですけれども、
もともと北海道でチェルノブイリの原発事故の影響を受けた子供たちを受け入れるというようなことをずっと、やっていらっしゃったと
いうことなんですけれども、今回この福島第一原発の事故に関してはどういうふうに捉えていらっしゃいますか。」

野呂「そうですね、やはりチェルノブイリの私たちが受け入れた子供たちっていうのは、汚染されたものを食べさせられてる子供たちなんですね。
その子供たちの症状と、やはり似たような症状がホームページの方によせられて、それで、テレビで見たよりは実は大きな被害があるんじゃないだろうかってことで、
いろいろ調査したりとか、お母さんたちの話を聞いていて、本当にちょっと危険だなって感じ始めて、3月末ぐらいですか。
で、4月の末からそういうお話の依頼が多くなって、各地でお話を聞いてるとやっぱり、似てるぞって言う。
似たような症状が起こってるなっていう感じがすごいしてますね。」

白石「あの、野呂さんたちはたぶん全国に先駆けて子供たちの健康相談というのをなさったと思うんですけれども、
その時の反応といいますか、どういった状況なのか教えていただけますか。」

野呂「本当に、なんていうのかな、最初はあんまり不安に思わないで、チェルノブイリの子供たち見たことあるお医者さんお連れするから、
精神安定のために、っていうつもりで呼びかけたんですよね。
ところが、もう電話が鳴りやまなくて、とても途中からこのお医者さんの人数では受付できないってことで、
急遽お医者さんもボランティアのお医者さんをかき集めるって言うと言葉は失礼なんですけど、探し回って、
それでも本当にたくさんの方をお断りするぐらいですね、反応はありました。」

白石「なかなかこうメディアの中でいま起きてる健康の被害、みたいなものっていうのは、まだなかなか表に出てきてないんですけれども、
とにかく野呂さんのところにはたくさんのSOSが寄せられているということですよね。
で、あの、私たちもですね、いま何が起きているのか、福島まで行きまして、健康相談、そして独自にですね、
集めた、異変について取材しておりますので、まずはこちらをご覧ください。」

–VTR–
福島県福島市、6月中旬、ここで、子供たちのための健康相談が行われました。
主催したのは、「子供たちを放射能から守る福島ネットワーク」の防護班。
150人の定員でしたが、申し込みが殺到し最終的には500人の子供たちが参加しました。
診察にあたったのは、「子供たちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」のメンバーです。

医者「ここは痛くない?大丈夫?
首の下のところがちょっと腫れてはいるんですね。
放射線の影響があるんで眼の下にクマが出来たり、
顔がちょっと青くなったり、疲れやすくなったりってのがあるんですよ。
やっぱり免疫力の低下がある気がするので、健康的に過ごせるような場所に行った方が。
もともと病気をおこしやすいからね、りょうた君にとってはいいんじゃないかと思いますよね。」

母親「ありがとうございます。」

医者「あとね、何か起こった時には、熱とか症状を記載してとっておくように。
検査したら先生から検査の紙をもらえますから、もらえなかったら先生に言って、
コピーでもいいからもらうようにしてください。」

母親2「ちょっと蕁麻疹が止まらなくなっちゃったので、ちょっと心配だったくらいですかね。
やっぱり現実的に自分でも思ってたことが、おっしゃっていただいてすごく為になったというか、
県外に避難したいなっていう気持ちは強くなりましたね。」

母親3「放射能の影響があるってのがわからなくって、2日3日くらいは子供たちも外に出て、断水とかがあったので
水汲みと下に外に連れ出したりとかいろいろしてたので、そのときにかなり浴びてしまってるんではないかっていう不安で来てみたんですが」

丸森「子供福島ネットワークが5月1日に立ちあがったときに、私の方は身体の事が心配になりまして、
防護班の世話人に名乗りを上げさせていただいたんですね。そうしましたらば、夜中とか早朝にですね、
お母さんから電話がくるようになったんですね。放射能の影響じゃないかもしれないけど、こうやって次々と病気になっていくのは
なんだろうってことで心配されて電話がかかってくるんですね。
相談するお母さん方、何が困ってるかっていうと、甲状腺が腫れて入院しましたとかいうときも、放射能の影響ですかって先生に
言えないそうなんです。わずかの放射線量でも、身体に影響はないわけないじゃないかって思うんですね。」

これは、OurPlanetTVに視聴者から寄せられたメールです。周囲で起きている異変を報告してほしいと呼びかけたところ、
一週間で500通近いメールが寄せられました。
噴き出すような鼻血が出る、下痢が続く、のどがイガイガする、倦怠感が激しい。
子供だけでなく、30代、40代、50代といった、幅広い年齢層で同じ症状を訴えている人が少なくありません。

西尾「下痢だとか、とにかく体がだるい、それから喉が痛い、鼻血が出る、これだけたくさんの人が同じ症状を出してるとしたら、
新たな低線量被ばくの臨床症状のひとつとして、医者も認識する必要があるんじゃないかなと思います。
ただ、風邪ひいたようだね、というようなことでは済まされないと僕は思ってます。」

「チェルノブイリ 大惨事が人々と環境に与えた影響」、この本は2009年にニューヨーク科学アカデミーから出版されました。
執筆したのは、旧ソ連でゴルバチョフ大統領の科学顧問をしていた、ベラルーシのアレクシー・ヤブロコフ博士などの3人の専門家です。
2004年までに発表された5000もの論文を分析し、国際放射線防護委員会の公表している、4000人よりも20倍以上多い、
100万人もの人々が事故の影響で亡くなったとしています。
その、ヤブロコフ博士もまた、鼻血とリンパ腺の腫れは相当程度の被ばくをした徴候であると警告しています。

西尾「実際にチェルノブイリの、健康被害っていうのは4000人くらいって言われて発表されてますけども、
ICRPもそうですけども、原子力をどう上手に使うかっていう推進派の立場らか色々な報告書を出してるわけですよね。
どちらが正しいのって行った場合には、わかんないんですけども、すごい差があるってことだけは確かですよね。
それはなんなんだろうっていうことですよね。例えばICRPだって、一時は内部被ばくの委員会を作ったけど、
それはもうやめちゃいました。なぜかっていうと、そういう委員会だから何年かに一回報告書が出ると。
そしたら真実、内部被ばくのおそろしさをちゃんと報告されたら、原子力推進の仕事が出来ないんです。
実際にはそういう被害がかなり出てるということが事実だとしたら、やはり根本的に内部被ばくを考えた、
健康被害っていうのを考えなきゃいけない時期になってるって思いますよね。」

—-

白石「はい、今ご覧いただいたようにOurPlanetTVで、なにかおかしいことが起きてるって言うのはインターネットの中で
3月のうちから大変話題にはなっていたんですけれども、当時はデマなんじゃないかと、あるいは科学者の中には、
それはもう放射能とは関係ないと、早いうちからそういうものが出回っていたために、多くの人たちがそれに対して声を
あげたりとか、具体的にそれが何かということを、そこまでたどり着けていなかったと思うんですね。
今、野呂さんたちは、ずーっと健康相談をされていたってことで。
こちらの方にたくさんの報告の数々があるんですけれども、ちょっと野呂さんに見ていただきたいのがですね、
いま私たちのところに寄せられたうち550ちょっとプリント出来たものを分析してみました。
ここにあるとおりですね、多かったのがのどの不調、具体的に書いてる内容っていうのは、
喉がイガイガする。これは3人に1人くらいの方がそういった症状を訴えていまして、
それから多かったのがやはり鼻血、これも20%くらいの方が鼻血を出してると。お子さんだけじゃなくて、30代、40代、50代、
60代、年代問わず非常に多い。それから下痢ですね。それから倦怠感ということなんですけれども、この症状が全く
どういったことから出てくるかってことが明らかになってないわけなんですけれども、私がこの資料見た感じ、とにかく
みなさんほぼ同じようなことを500人の方が訴えてらっしゃるってのが、毎日これを見ていて恐ろしい気持ちだったんですけれども、
この内容を見て野呂さんどのように感じてらっしゃいますか。」

野呂「そうですね、チェルノブイリの普通に汚染地に住んでる子供たちにはよくある症状だなあっていうのは思いますね。だから
あまり不思議はないというか、あれだけの放射能が日本中を頭の上から降ってきたわけですから、なってもおかしくないけれども、
ふつうのお医者さんは、そういう吸入だとか身体の中に入り込んだ放射能のことは、日本のお医者さんはあまり分からないですよね。
いくら普通の人が、そうじゃないかなと思って、異変を疑って病院に行っても、神経質すぎるとか、聞いてもらえないことが多くて、
そのはけ口で、聞いてもらえそうなインターネットとか、私たちのところに駆け込むように問い合わせしてるんだと思うんですね。
病院に行ってお医者さんの診断聞いて納得できないっていうときは、何かあるんじゃないのかなって思った方がいいと思います。
今の時期はね。

白石「ここの中でもね、医療機関にかかってない方もかなり大半なんですね。つまり鼻血ではなかなか普通病院に行かないケースが。
非常に大量でも行かない人が多いので。ただ、行ってる方もいらっしゃるんですけれども、ほとんど例えばウイルス性なんじゃないか、
下痢があまりにも激しい、ウイルス性なんじゃないかと医師に言われながらも、検査をすると何にも出てこないと。
という、結果が分からないでとりあえず帰されたという方がかなりい多いですね」

野呂「それがすごく、原爆ぶらぶら病もそうなんですが、チェルノブイリもそうなんですが、
検査で出てこない異常が。だから血液検査しても、なんの異常も出てこない。で、下痢も薬で止まらないですよね。
だからわからいないお医者さんは一生懸命抗生物質出して、どんどん強い薬を出したりするんだけれども、
放射能が原因の場合はですね、そういうのはほとんど効かないし、検査の結果何も以上出てこないものなんですね。
ただ、それであっても病院には行って受診して置いた方がいいと思いますね。記録になるので。」

白石「あ、記録になるということで」

野呂「で、お医者さんの言ってること的外れだなと思っても、その的外れであることも後で何かの証拠になったりするので、
それと似たような症状が起こってたっていう証になるので、病院には行っといた方がいいですね。」

白石「あーなるほど。ただあの、逆に病院に行っていやな思いをしているお母さんも多いっていうふうにも聞いたんですね。」

野呂「それはね、お母さんが神経質なんだよ、とか気にし過ぎだとか、花粉症だとか、色々言われると思うんですけれども、
日本のお医者さんもこれから学んでいかなきゃいけないことなんで。チェルノブイリでも私たちもよく嫌な思いしたんですけども、
被ばくって言ったら、もうガンとか白血病とかそういうところにお医者さんは行っちゃうんですね。
でも普通に汚染されたところで住んでる子供たちの起こってる症状っていうのは、こういう、なんでもない病名のつかないような
病気をいっぱい抱えて持ってるんですね。病気の花束って言われて。そういうことを、日本から救援で行ったお医者さんはほとんど、
普通の子供たちを見てないんですね。重症の子供たちを見たりしてるけれども。
でも、癌になった子供っていうのは本当に氷山の一角で、その下には無数の、こういう何気ない病気を抱えた子供たちがいっぱいいて、
疲れやすいとかね、倦怠感とかね、これも甲状腺障害の特徴ですよね。
それからこの目の腫れですか、汚染のあるところで転んだ子供はよく目が腫れたっていう話をお母さんたちからよく聞きますので、

白石「今回もなんかそういうケースがあると。」

野呂「あと紫色に腫れあがったとか、数値の高いところの砂場で転んで、次の日目が腫れあがってたとか、
そういう話はよく聞きます。」

白石「あざができたりとか、ほくろが出たり消えたりっていう、そういうの、明らかにストレスとかそういった体調とは関係ないような
症状を訴える人も多かったり、あと女性の場合生理がこないとか、あるいは周期がおかしいとかですね、
アレルギーの方が非常に悪化するとか、よくなってた病気が再発するとかですね、そういうかたも非常に多いなと思いますね。」

野呂「今、もう一つの問題は、汚染されてる食料を食べてるっていうことですね。国の基準が緩まって。そうすると
身体の中に汚染されたものが入ると、抵抗力が落ちて行くんですよね。で、抵抗力が落ちることによってアレルギーも悪化するし、
治ってた病気も出てくるし、自分の古傷が痛みだすって言う人もおおいですね。ワンランク、ツーランクぐらい
抵抗力落ちますね。だから疲れやすくなるし、無理はできなくなってくると思います。」

白石「2週間ほど前、野呂さんにデータを見ていただいたときに、ぜひ地域別にどうなってるかまとめてほしいといわれて、
どういうところから異変が報告されてるのか地図におとしてみました。そしたらですね、多く報告のあったところが東北・関東に集中していると。
これを見ると、基本的に汚染地域に偏ってると考えると、私たちインターネットメディアで、例えば関東ローカルとかではないので、
全国の方が見てくださってると考えると、やはり関連性を無視できないなっていうことを逆にショックを受けたというか、
やはりそういうことなのかなと思ってしまったんですけれども。」

野呂「本当はこういう疫学的な調査っていうのは、政府が率先して国民の健康のためにやらなくちゃいけないことなんですよね。
で、抵抗力が落ちて、例えば福島県の伊達市の幼稚園とか保育園の子供は、風邪引いても治らないで肺炎とかになって
入退院を繰り返すっていう話を聞いたんですね、この前行った時。それは本当にチェルノブイリで起こってることだったんで、
もうどきっとどきっとしましたね。そういうことを日本では絶対起こってほしくないと思ったのに、
ずるずるずるずると、みんな汚染物を食べていて、症状が出てきていることがすごく怖いです。このまま
何も手を打たなければですね、チェルノブイリの子どもたちは何も3年間手を打たなかったばっかりに、
癌とか多発したわけですから。早い対処をしてほしいなと私は思いますね。」

白石「野呂さんはチェルノブイリ事故7年後くらいにベラルーシとかに入られて、現地を見てらっしゃるわけですよね。
今映像もお借りしてるんですけれども、行かれてどんな様子だったんでしょうか。」

野呂「とにかく健康な子供がいないってみんな言ってるんですよ。2クラス100人いるとしたら、98人は何らかのトラブルを持ってると。
その子供たちがストレスとか何か重大な事故が起きた場合発病すると。だから発病未満ていうか、漢方の言葉で言ったら見病っていう言葉があるん
ですけれども、そういういつ異変が起こってもおかしくない子供たちがほとんどだって言ってました。
だから授業も、45分じゃなくて25分とか、そういうふうに短縮して行われてるんですよね。」

白石「普段の45分の授業を受けることが出来ないような、、、」

野呂「疲れやすくなってる。」

白石「実際お子さんたちの体調の異変によって、人口が流出するといったところもあると。」

野呂「そうですね、やっぱり知識階層から出て行きましたね。残っているのは農民とか、障害を持ってる方の家族とか、
子だくさんとか、よそで食べていけない家族ばっかり残ってましたね。」

白石「今回福島にも行ってらして線量などもはかってらっしゃるんですけれども、チェルノブイリでの経験と、今起こっていることっていうのを
両方見てらっしゃるんですけれども、一番どういうことを感じられますか。」

野呂「福島の線量は高すぎますよね。クレイジーだなっていう。まあチェルノブイリ関係者はみんな言ってるんですけれど、
関東のホットスポットって言われてるあたりがどっちかっていうとチェルノブイリの数値に近くて。
チェルノブイリのでは1μSv超えるようなところに人は住ませてないですから。
そういうところに、福島市とか、郡山市とか二本松市とか伊達市とかね、そういうところに人が住まわされてることが、
ちょっと信じられない、信じたくないですね。自分の国でそういう非人道的なことが行われていることが理解できないですね。」

白石「実際そういうことになってしまっていて、国の基準の年間10mSvっていうのも撤回はされてない。1mSvを目指すといいながらも
撤回はされてない状況ですし、それがなくても福島市、郡山市、二本松市とか非常に線量の高いところでまだまだ
子供たち元気に遊んでるという状況が続いてるんですけれども、野呂さんの保養の経験からすると、いま何をしておくべきだと
お感じになられますか。」

野呂「子供は即刻出すべきですね。大人は経済的な理由で出れないにしても、子供には全く関係ないことなので、
クラス単位で一ヶ月くらい、この線量だったらしばらく帰さないくらいの気持ちで出してってあげないと、
大変なことになると思うんですよ。最終的にはベラルーシでは海外保養もあり、他にサナトリウムに行くプログラムも
政府の責任でつくったし、なるだけ放射能から切り離すってことをやってるんですね。
もうそれでも追い付かないくらいの数値だと思います。そこで取れたものを食べてるのでね。
立ち入り禁止の森ですよ、ベラルーシでいえば。そういう怖くて入れないようなところにたくさんの人が住んでいて、
子供たちもまだ残ってるわけじゃないですか。それは許しがたいことだと思いますね。」

白石「野呂さんのお話だと、ここに異変が出てるわけですけど、福島県内だけでなくて、もっと広域で取り組むことなのかなと思い
ますけれども。」
野呂「関東でも子供たちを出してあげないといけないような数値のところがたくさんあります。
ベラルーシでは0.1μSv超えたところはですね、自給自足をしてるので全部を関東と同じにはあてはめられないんですが、そういう地域の
子供たちでも具合が悪くなってきてますし、実際関東でもみんな鼻血を出したり下痢をしたりしてますよね。
鼻血と下痢が2点そろえば内部被ばくだってヒダ先生もおっしゃってますし、神経質になりすぎてもいいと思うんですね。
いま私たちがやらなきゃいけないのは子供を守ることだから。あとでそんなのやりすぎだったよって、言われてもいいくらい。」

白石「今いろんな問題が次々に起こっていて、出られる人は出た方がいいし、記録をきちんととっていくことが大切なんだなと思いました。
野呂さんもうもありがとうございました。では番組の終わりにですね、放射線の飛散を予測するために同日気象庁が発表している、
むこう3日間の予想をご覧いただきながら番組を終えたいと思います。週末お出かけの際は風向きや天候に気を付けてください。

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